2015年01月06日

ダイソーの発泡スチロールレンガとセブンイレブンのプリントアウトで手作り城壁&塔

明けましておめでとうございます

2015ShinOkada.jpg

3年くらい放置ぎみの続いたこのブログですが、今年はなるべく更新できたらなーと思っております。
内容はゲームや模型がらみのたわいのないことが多いでしょうが、少しでも楽しんでいただけたらと。

さて、実は昨年末ごろからTRPG用のテレイン(地形)を作りたいなーという欲求が高まってきまして。しかるにあんまりお金もかけたくないし、本格的なスチレンやレジンのモデルは重量もある、扱いも難しい。

というわけで、安価な材料で手軽に作れる3Dテレインの製作をやってみました。以前にも似たようなものは作ったことがあるのですが、今回はコンビニ(セブンイレブン)のプリントアウト・サービスを活用。

先月のこの記事で、ネットワークプリントを使ってバトル・グリッドを出力するというのをやりましたが、A3フルカラーだと2MBの容量制限が辛いことが判明。そこで今回はUSBメモリなどのメディアを持ち込めばプリントアウトができる、セブンイレブンのサービスを利用することにしました。こちらのほうがA3で80円と若干安いですし。

今回使用したデータがこちら(クリックするとかなり大きい画像が出ますのでお気をつけください)

城壁テクスチャ.jpg城壁/塔テクスチャ(みっしり).jpg

これだけ見るとよくわからないと思いますが、左が城壁用、右が塔用。ただし塔はこれだと側面しか覆えません。上面の4マス×4マスをきちんと作りたいなら、もう1枚プリントアウトして上面用に切り出す必要があります。A3ではぜんぶ入りきらなかったのです(^_^;)

セブンイレブンに置いてあるゼロックスのコピー機も上下左右5mmが印字不能ということなので、A3からそのぶぶんを削った287mm×410mmで300dpiになるように作ってあります。

石材風(というか実はレンガ風)のテクスチャには、こちらのサイトにあるフリー素材をお借りしました。

プリントアウトするとこんな感じ。左においてあるのが、今回中身に使うダイソーの発泡レンガ(約5cm×10cm×20cmの発泡スチロールのかたまり)。1個108円。

城壁用素材.jpg

でもって、まずはプリントアウトを補強用の厚紙に貼り付けます。

裏打ち.jpg

使用したのはダイソーで5枚108円の工作用紙。別に厚紙ならなんでも良いのですが、工作用紙はA3より少し大きいのでこういう用途には便利です。
接着に使ったのはスプレーのり(3Mのスプレーのり77)。これは発泡スチロールにも使えるということで選択。

次にこの紙を切ります。今回は箱状に作ってペーパークラフトにするのではなく、あくまでも発泡スチロールのブロックの表面に貼っていって形を作るので、こんな感じにばらばらに。

城壁パーツ切り出し.jpg

さてこのときの切り方がちょっと肝です。
マス目はバトル・グリッド等にあわせるために1マス=1インチにしてありますから、たとえば8マスぶんになると、2.54x8=20.32mmといった感じで、メートル法で作ってある素材とは少しズレが出ます。
加えて発泡レンガのサイズもそんなに厳密なものではなく、こちらも微妙に長かったり短かったり数mmの誤差が出ます。さらに、厚紙で補強してありますから、その厚みによるズレもあります。
大雑把にマス目を数えて切ってしまい、貼ってからはみ出た部分をカットするという方法でもかまわないと思うのですが、きれいに作ろうと思うのなら、いったんマス目にそって切ったあと、各パーツを対象の発泡スチロールに当てながら、微妙に数mm幅を狭くしたり調整しておくと、仕上げが楽になるでしょう。

で、切った厚紙を、これまたスプレーのりを使ってぺたぺたと貼り付けていくと、こんな感じの壁ができあがります。

完成1城壁.jpg

塔のほうもこんな感じにカットして

塔素材切り出し.jpg

2つくっつけた発泡レンガに貼り付けていくと

塔組み立て中.jpg

完成

完成2塔.jpg

手すりぶぶんの角はメンディング・テープ等で補強しておくと、より頑丈になります。

作っていってわかったのですが、塔のほうはレンガの高さが5mmくらい足りない感じでした。
そのまま作っても大して問題はないと思うのですが、いちおう美観を追求して、茶色い部分を別の発泡レンガから切り出したパーツでかさ増ししてあります。そのときに使ったのがこれ

スチロールカッター.jpg

発泡スチロール用のカッターですね。電池式で、引き金を引いている間はワイヤーが熱せられるようになっています。
左の発泡スチロールに巻いてあるのは工作用紙を適当なサイズに切ってぐるっと巻き、テープで止めたもの。こういうガイドを作っておくと大ざっぱな切り出しが簡単にできます。

あとは組み合わせて遊ぶだけ。城壁に押し寄せる軍勢との戦いとか

サンプル3攻城戦1.jpg

塔のついた城壁を守っている部隊とか

サンプル2攻城戦2.jpg

これはレゴのお城セットかなんかの門を組み合わせて、城門付近を再現したもの

サンプル1城.jpg

上面にも側面にもマス目がついているので、TRPG、特にD&D系のゲームでミニチュアを使うなら、かなり使い勝手が良いんじゃないかと思います。


タグ:D&D TRPG
posted by 遊び人の伸さん at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | TRPG

2014年12月05日

ネットワークプリントでTRPG用のマップを出力する

メールで文書を送信するともよりのコンビニで出力できるネットワークプリントのサービス。以前からちょこちょこ使用していたのですが、昨年A3カラープリンタがお亡くなりになったこともあって、本格的にTRPG用のマップ(バトル・グリッド)の出力に使っていこうかと考えまして。

で、まあ基本的にA3くらいで画像を作っておけば良い感じに出力されることは判っていたのですが、どうせなら数枚を張り合わせるとか、ペーパークラフトの出力にも使うとか、そういったことを想定して、サイズを正確にコントロールしたい。そのためにちょいと実験(というほどでもないですが)を行なってみました。

まずは事前に確認した情報から。使用サービスはクロネコのネットワークプリント(クロネコ@ファックス)。もよりのコンビニはミニストップ


まずは近所のコンビニを覗いて、コピー機の種類を確認。京セラの「TASKalfa3050ci」という機種でした


この情報をもとにクロネコさんに問い合わせ。その結果は

1:実際に印刷される最大範囲はどうなるのでしょうか?

⇒TASKalfa 3050ciでは各辺のフチ約5mmは印刷不可となります。

印刷される際は、5mm程度余裕を開けて頂ければと思います。

2:印刷可能範囲に最大限印刷し、かつ縦横比を崩したくない場合の書類の作り方

⇒特に弊社で推奨する解像度はございませんが、

ミニストップ様でお取り出し頂く際、容量制限がありますので

こちらを注意して頂きたいと思います。

詳細はhttp://www.kuronekofax.net/menu/agreement/の第7条に沿った文書をご用意ください。

ふむむ。判ったような判らないような

とりあえず「各辺のフチ約5mmは印刷不可」ということはわかったので、画像データの用意を開始します。

まず最初に作ったのは、A3サイズ(297mm×420mm)の300dpiで、1インチのマス目が11個×16個描いてある画像。A3で出力するとして、D&Dなどの1インチのグリッドならこの数が限界ですね(日記にはめ込んだ画像は縮小したものです)。

A3バトルグリッド300dpi.jpg


次にこれに、適当な地図(もともとはマス目がついてなかったもの)をはめこんで、それっぽいバトル・グリッドに。試しにPDFで出力すると送信データの限界(2MB)を遥かに超える27MBのファイルが出来上がってしまったので、Jpegにして送ります。

小さな島.jpg

ではいざ出力

PC050002.jpg

いい感じです。カメラで撮影した際に照明が適当だったので上の画像と色味がズレて見えますが、実際には違和感がありません。
さて、問題はサイズがどうなっているのかですが

PC050005.jpg

ぬう、微妙にちっちゃい。→の部分が定規の端から10マス目なんですけど、だいたい247mmくらいなので1マスあたり24.7mm。1インチは25.4mmですから、約3%弱小さくなってます。
まあこれくらい誤差と言えば誤差。単にバトル・グリッドとして使うぶんには問題ないのですが、もうちょっと拘れないものかと考えてみます。

元データと出力されたブツを見比べて観察すると、一つ思い当たることが。例えば普通のプリンタで用紙サイズをA3にして、A3いっぱいいっぱいの画像データを出力すると、印刷可能範囲からはみ出た部分は印刷されません。元データと出力物を比べると、元データに存在した画像の端っこが切れている感じになるのです。

ところがこの場合、どうやら元の画像データがフルに使用されている。つまり印刷可能範囲(4辺が5mmずつ削れて287mm×410mm)の中に収まるように、画像のサイズが調整されているのではなかろうか。そもそもjpegの画像データ自体に「用紙設定」という情報は含まれていないわけですし。

というわけで今度はためしに、こういうデータを作ってみました。最初に送信したファイルを切り取って、11マス×16マスの部分だけを残したもの。普通にPCからプリンタで出力するときであれば、300dpiで出せば11インチ×16インチ=279.4mm×406.4mmになるので、かなりの余白が出るはずのもの。

小さな島2.jpg

こいつを出力してみると

PC050003.jpg

おお、大きくなっている。今度は印刷可能範囲ぎりぎりに拡大された感じだ! 実際にマス目のサイズを測ってみますと、

PC050006.jpg

今度は10マスで257mmくらい

ならば今度はこうです。最初に送信したデータから300dpiにおける上下左右5mmを切り取ったもの。300dpiにおける文書全体のサイズは287mm×410mm

小さな島3.jpg

こいつを出力して、マス目のサイズを測ると

PC050004.jpgPC050007.jpg

うっしゃ、10マスで255mm。定規での計測のいいかげんさも考えると0.4%未満なのは誤差の範囲だ!

というわけで、結論からいいますと、サイズを細かく調整したい場合の正解は「A3(297mm×420mm)なら印刷できない上下左右の5mmを差し引いた287mm×410mmで画像データを作成する」のようです。

もちろんこれは、サービスや出力を行なう複合機の機種が違えばまたいろいろズレてくるはずなので、あくまでも2014年12月現在の「クロネコ@ファックス」で、ミニストップに置いてある「TASKalfa 3050ci」を使用した場合のものである点にご注意ください。

うん、けっきょく長いわりに役に立つんだか立たないんだかよくわからない記事ですねw



タグ:TRPG D&D
posted by 遊び人の伸さん at 16:22| Comment(0) | TrackBack(0) | TRPG

2010年12月17日

ダイスを通販しているお店

長年TRPGやらボードゲームやらを遊んでおりますと、「ダイスは天下の回りもの」なんて冗談が飛び交うようになりまして。

家に合計何個ダイスがあるんだか良くわからない。セッションだのコンベンションだのに行くたびに、ダイス入れの中身が減っていたり、逆に見知らぬダイスが飛び込んでいたりする。

てな感じで、ついついダイスなんぞは身近にあってあたりまえ、というふうに感覚が麻痺してしまいがちなんですが。

行きつけのホビー・ショップがある、というのでもないかぎり、ダイス(サイコロ)を買うってのは、けっこうな難易度なんですな。たとえば僕の地元の阿佐ヶ谷のアーケード街、あそこは都内でもけっこう大きめの商店街だと思うんですが、ずーっと歩き回っても、多面体ダイスどころか普通の立方体の6面ダイスも、ほとんど見かけません。

よーく探して唯一見つけたのが、100円ショップのダイソーで売っていた、トランプ1組+ダイス2個(3個だったかな?)が入ったセットだけ。そりゃたとえば麻雀セットを買えば中には入ってるでしょうけど、ダイスだけ買おうとすると、意外と普通の街にはないものです。

じゃあ通販で、と思ってAmazon.co.jpで検索すれば、いくつかダイスは出てくるんですが、どれもマーケット・プレイスの商品。アマゾン直販はないし、種類もいまひとつ。

Amazon.comのほうなら山ほど売っているんですけど、残念ながら玩具関連は日本に発送してくれないんですね。

TRPGのルールブックは本屋さんでもアマゾンでも買えますが、いまやダイスの入手のほうが難関かもしれない。こりゃいかん、というわけで、TRPGに使う多面体ダイスを通販しているサイト(日本語のもの)をピックアップしてみました。

●紀伊國屋書店BookWeb
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/

ここは「洋書・洋古書」のコーナーで海外のゲームやD&D関連書籍も扱っており、D&D専用ダイスやFantasy Flight社のダイスも買うことができます。「Dice」で検索をかけてみると良いでしょう。

またD&Dの英語版を追っかけている人は、Amazon.co.jpが扱っていない商品を見つけられるかも。

●イエロー・サブマリンの通販ショップ
http://ysgame.shop-pro.jp/

言わずと知れた大手ホビーショップチェーンの通販部門。ダイス専用のコーナーがあります。種類も豊富なんですが、一部のダイスの写真がないのがちょっと残念。ミニダイスの7個セットとか、何面体が何個入っているのか書いてほしーなー。

●プレイスペース広島・通販部
http://www.ps-hiroshima.com/

こちらも老舗のホビーショップの通販部。ダイスコーナーは色と形で表になっていて判りやすく、値段もリーズナブル。

●Eda Garage
http://www.rakuten.ne.jp/gold/headwear/index.html

楽天に出展しているアメリカ直輸入グッズのお店。3面体、5面体、7面体、14面体、16面体、24面体、30面体、100面体といった変わり種のダイスも置いてあります。

●銀河企画オンライン(下のほうにダイスのコーナーがあります)
http://comi.jp/

有限会社銀河企画のオンライン・ショップ。同社の製品の他、各種の卓上ゲームや関連商品を販売しています。下のほうに「多面体ダイス」のコーナーがあります。
タグ:TRPG
posted by 遊び人の伸さん at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | TRPG

2010年07月05日

ゲームマスターはもっと気楽に行こうじゃないか

えー、今回の日記はわりとくだけた口調で行きたいと思います。なんとなくそのほうが書きやすい話題なので。

今年に入ってTwitterなんぞを始めたわけですが、TRPGを遊んでいる人とか遊びたがってる人のツブヤキがいろいろ目に入ってきます。TRPGというくくりで緩やかなクラスタができているので、自分が仕事で関わったり興味があるもの以外のゲームを遊んでいる人の声なんかも入ってきて面白いですね。

そんな中で、前々から思っていたことにちょっと引っかかる話題も見かけるようになりまして、ちょいと夕方から年寄りのいらん忠告じみたことを呟いておりました。でまあ、この際だから日記で改めてこの話題を書いてみようかなと。

直接のきっかけは、こちらのTogatterのまとめなんですけど

http://togetter.com/li/33493

今に始まったことじゃないですが、なんだか「ゲームマスターは大変だ」とか、「ゲームマスターは辛い」とか、「なかなかゲームマスターとして上手にならない」って嘆く人がいますよねえ?

これ僕は長年ピンとこなかったんです。

なぜってまあ、中学生のころにトラベラーの日本語版が出てから、かれこれ四半世紀以上もTRPGを遊んできまして、で、割合から言いますとマスターやった回数のほうがプレイヤーやった回数よりたぶんずっと多いんですけどね。

思い返すに、そういう風に悩んだことないんですよ、僕。

いや、プレイヤーに比べて事前準備の量が多いとか、全般的に買うものも多くなるとか、そういう「大変さ」はありますよ? それにまあ、好きなシステムのマスターをやる人が周囲に僕しかいなくて、「僕にもこれのプレイヤーをやらせろー!」てなことは時々あります。

でもね、それ以外の部分に関して言うならば僕にとって、TRPGのマスターをやるってのはプレイヤーをやるのと同じく「趣味」であり「遊び」なわけでして。面白くなかったり非常に辛かったりしたら、そもそもやってません。ゲームマスターをやるのが「楽しい遊び」だからこそ、いいオッサンになってまでメンツを集め日程や会場のアレンジまでして遊んどるわけです。

で、加えて言いますが僕って別にそんなに上手で素敵なマスターじゃないと思うんですよ。セッションの仕切りにしたってそうだし、自作シナリオが凄い面白いかと言われると、そんなに自信はありませんしね。

でもゲームマスターをやることを楽しんでいる。ずっと楽しい趣味として続けていられている。だからこそ「ゲームマスター辛い」って言う人が多いのが疑問だったわけですが。

ここ数年、いやもっと前からかなあ、なんとなくこの「マスターは辛いよ病」にかかっている人の理由の一端が見えて来たといいますかね、僕なりに「こうじゃないの」と思うところがまとまってきまして、

●1:ハードル上げすぎ

ぶっちゃけましょう。あのね、TRPGのマスターする人のほとんどは単に趣味で遊んでるんですよ。プロの作家や漫画家じゃないし、金貰ってリプレイ書いているようなプロのライターさんでもない。接客のプロでも、人あしらいの専門家でもない。

そういう「普通の人」がですね、毎回毎回きちんと起承転結がついてて、ストーリー上の矛盾がなくて、かつありきたりじゃなくて面白いお話を作り上げて。でもって、全てのプレイヤーの提案や「振り」、全PCの設定をきちんと拾い上げて、理想的なセッションを行なう。毎回そんなことを目標にしてたら、あるいはプレイヤーさんたちから、そのレベルを要求されてたら。

そりゃあ疲れますよ。しんどいですよ。

これが苦もなくできるんだったら、その人はとっくにプロの作家なりエンターテナーになってます。

たまにそういうセッションができたときは凄い充実感があるでしょうし、そういう目標に向かって日々努力することが苦にならないって人ならいいんですけどね。正直言って「日々の遊び」の目標地点として設定するには、ちょ〜〜いと高すぎるハードルなんじゃないか、それも無意味に、と思うわけです。

ハードル上げちゃった理由が、プレイヤーとしてすごく上手なマスターに当たった体験から来ているのか、それともリプレイを読んで「こういうのをやるのがTRPGなんだ!」って思っちゃったのか、マスタリング・ガイドのたぐいを読んで書いてあるテクニックを「ぜんぶ会得して使いこなさなきゃダメ」と思っちゃったのか。それともまた何か別の理由なのか、そこらへんはわかりませんが。

いや別にTRPGという遊びはそこまでマスターが「完璧」じゃなくても、充分に面白いですから。てかその程度でぜんぜん面白くなくなるようだったら、たぶん使ってるシステムがあなたの好みと大きく外れているか、あるいはそもそも駄作ですから(アルイハメンツガイッショニアソンデタノシクナイヒトカ)。

もっとハードル下げていきましょう。

「理想」だってね。なんかを見聞きした結果「これが理想なんだ!」って思い込んじゃったところより、実際にTRPGのマスターという遊びをやってるうちに「私はなんとなくこんな感じでやりたいな〜」と思えてきたものの方が、たぶんあなたにとっての「本物」なんですよ。それでいいんだと思います。

●2:わざわざ一番キツいやり方選んでませんか?

上記のtogetterを読んでて僕が抱いた第一印象は

1回こっきりのセッションで素晴らしい物語性とプレイヤーの自由度を両立するなんて、またえらく難易度高いことに挑戦してるなあ

これです。

いやいやいや、そんなのできるの、ごく一部の選ばれたGMが幸運にも良いメンツに巡り会ったときだけだから。

特にプレイヤーの自由な行動とか思いつき。これを極力取り入れたいなら、キャンペーンにすると楽ですよ? だってその回のセッションでGMの想定の範囲外に展開がいっちゃっても、次のセッションまでにその後の展開を修正すればいいだけなんですから。

各PCの設定とかキャラ付けにしたってそうです。わずか数時間、しかも1人で仕切って1回限りの状況で、全PCのキャラ設定をセッション内に活かすってのは難しいですよ。これがキャンペーンだったら、最初のセッションではAさんとBさんの設定しか生かせなかったけど、2回目のセッションではCさんとDさんの設定を話に組み込めたからオッケー、次回の主役はEさんだな、みたいな感じでいいんです。

もしかして日本の若いGMの中には「キャンペーン」とか「同じキャラを使った複数回のセッション」てプレイ環境のことを良く知らなくて、単発セッションより先にある難しいものだと思ってる人がいるんじゃないでしょうか。

いや逆だから。時間に限りのある単発セッションがいちばん難かしいから!

まして初対面の人相手にコンベンションでマスターするとか、いちばんキツいシチュエーションだから!

日本のTRPG業界には90年代以降、コンベンションなどの場での単発の集まりでいかにセッションを「成功」させるかということを目指して、セッション運営の補助になるようなシステムを発達させてきた部分があります。確かにこれは便利ですし、時代がそれを要求していたという面はあると思います。

だからってですねえ、何も毎回毎回、馬鹿正直に単発セッションに挑戦して、挫折味わって「もうGMいやだー」なんてなってる必要はないんです。

元々セッション運営の補助システムなんてのは、あくまでも「単発セッションというキツい状況でなおかつ円滑にセッション運営をするための補助輪」なんですよ。で、この補助輪つけてたって単発セッションがマスターとして一番「キツい状況」なのは変わらないんです。

それにその補助輪はたいがいの場合、キャンペーンや連続セッションにも応用できますしね。

丸1日集まって遊ぶセッションをしょっちゅうやるなんて無理、というのであれば、たとえば1、2時間で遊ぶセッションを数日置きにやるとかのほうが楽でしょう。学生さんだったら放課後に毎日2時間くらい遊ぶだとか、勤め人なら毎週末の午後に短いセッションを遊ぶとか。

ちなみに僕が学生のころやってたキャンペーンには「昼休み D&D」とか「昼休みトラベラー」てのもありました。飯食いながら1時間弱の昼休みの間で遊ぶセッション。その日の冒険の結果が次にどういう展開を生むのかは、ちょっとした家での宿題(いや午後の授業中に考えてましたけどねw)

まあそういうわけで、単発セッションを必ず成功させる、完璧を目指すってのは、世にあるゲームマスターの遊び方としていちばん「キツイ」シチュエーションだと思うんですよ。

これがキツいなー、辛いなー、うまくいかないなー、と思うんだったら、もっと「楽な」、「途中でリカバリーのきく」セッション方式を模索してみてもいいんじゃないでしょうか。


以上、別にこれが唯一の方向性とは言いません。言いませんが、

もしあなたが今現在ゲームマスターとして「辛い」部分が増えちゃってる。あるいはなかなか実際のマスタリングに踏み出せない。

そういう状況にあるなら、この不良中年のアドバイスが、何かのブレイクスルーのきっかけくらいにはなるかもしれません。
posted by 遊び人の伸さん at 21:19| Comment(2) | TrackBack(1) | TRPG