寅年ということで今年のトップはD&Dのラークシャサであります

3版におけるラークシャサは、アケロンなどの外方次元界にも住んでいるが古くから物質界に進出してきている来訪者という扱い。3.5版ではクリーチャー種別が「来訪者(現住)」というややこしいものになっておりました。
で、こいつがエベロン世界でかなり重要な悪役種族になりまして、白虎のアクチャザール、戦士階級のザキャ、黒豹頭のナズサルーンといったバリエーションが増えたわけです。このおかげか、それとも外見が格好よかったからか、無事に4版モンスター・マニュアルにも生き残りました。
3版時代は起源とかもあいまいで、属性がカブってるデヴィルとの差別化がいまいちという感じだったラークシャサ。4版MMでも「もともとデーモンかも?」みたいなあいまいな情報しかなかったのですが、モンスター・マニュアル2の「デーヴァ」の項に衝撃の事実が!
詳しいことはネタバレしませんが、そーいや「デーヴァ」も「ラークシャサ」もインド神話起源。日本語に直せば(というか漢訳すれば?)「天」と「羅刹」なんですな。
一部で世界設定が弱いとか言われてる4版ですが、実はエンジェル、デーモン、デヴィルなんかの生まれた経緯が基本ルールに入ったのって初めてなんですよな。
4版のモンスター記述はデータ・ブロックのでかさが目立ちますが、実はこれ3版だと文章で長々と説明していた特殊攻撃や特殊能力のルールがぜんぶ入っているわけです。だから残りは純粋にモンスターの生態とか社会とか、あとは戦術なんかの説明。実は3版のモンスター本に比べても各モンスターの設定は「濃い」のです。